2019年10月30日
ダイヤモンドのグレード
Cとは、カラー・クラリティー・カット・カラットのことで、ダイヤモンドの4つの評価基準を表わします。
いずれも頭文字が「C」であることから名づけられたものです。
カラー
D・E・F | Colorless(無色) |
G・H・I・J | Near Colorless(ほぼ無色) |
K・L・M | Faint Yellow(わずかな黄色) |
N | Very Light Yellow(非常にうすい黄色) |
Z | Light Yellow(うすい黄色) |
普通の状態で正面から見ると、D→Iは無色、J→Lは少し色を感じる、M→Zは色が分かる、というグレードになっています。
特に D.E.F. はプロでも判別が困難です。それは、カラーの判別は普通の照明の下では出来ないからです。
カラー判別に必要な光源は、冬の午前11時頃の太陽直射光に相当する「標準北光線」と呼ばれる、色温度約4800度ケルビンの光源を使い、マスターストーン(標準石)と見較べ、専門家によってカラーのグレードが決められます。
クラリティ
FL・IF | 10倍の拡大で内包物が見つからないもの FL=フローレス(石の内外部無欠損) IF=インターナリーフローレス(内部無欠損) |
VVS1・2 | 10倍の拡大で発見が困難な内包物があるもの |
VS1・2 | 10倍の拡大で発見が多少困難な内包物があるもの |
SI1・2 | 10倍の拡大で発見が容易、肉眼では困難な内包物があるもの |
I1・2・3 | 肉眼で発見が容易な内包物があるもの |
地球が生み出したダイヤモンドは、同じ物は有りませんし、極めて少ないフローレス(無欠点)を除いて、大抵のものは内包物があります。
ダイヤモンドの評価基準の一つで、ダイヤモンドの場合、結晶形成時に取り込まれた包有物が多い石ほど透明度が下がり、 輝きを損ないます。そこで、包有物の大きさ、数、位置、目立ちやすさ、 性質などを10倍率という拡大条件で観察してグレードを決定しています。
普通の状態で正面から見ますと肉眼ではSI2までは内包物は分かりませんが、I1になりますと視力の良い人ならば見つける事が出来ます。
10倍のルーペを使って観察すると、SI1では簡単に内包物を発見できますが、VS2では根気よく観察しないとなかなか発見できません。
カット
ダイヤモンドの美しさは、光の美しさそのものといえます。その光の美しさを最大限に引き出すのが、カット技術です。
カットの評価は、プロポーション、そして研磨の技術の2点で決まります。
ラウンドブリリアントカットの場合は、
Excellent(エクセレント) | …理想的な |
Very Good(ベリーグッド) | …優秀 |
Good(グッド) | …標準的な |
Fair(フェアー) | …やや標準以下 |
Poor(プアー) | …標準から大きく外れる |
カラット
カラット重量(略字ではct)は宝石の石の重さをあらわす単位で、1カラットは0.2gです。
精密な電子天秤を用いて小数点第3位(1/1000カラット)まで測定します。